iScan VP30からBNC端子（アナログ出力）をなくし、HDMI入力を3個に変更したVP20もあります（SDI入力ボードにも対応しません）。
基本はiScanHD+のレポートを参考にして頂き、主な変更点を検証しながら調べてみます。
主な変更点
・アナログHD（1080i、720p）入力に対応
・アナログ出力がD-subから5BNC端子に変更
・デジタル入力がDVIからHDMIに変更＊パススルーができません
Software Update
http://www.dvdo.com/update/update-vp.php
・VP30-1.05でDisply Profileの表示が10個に増えましたがメモリーできるのが1〜4だけです。＊60Hz入力時、FramerateのUnlockが50Hzになる。59.94Hzに変更が必要。
・VP30-1.07でDisply Profileが10個に増えました。＊Fomat、FramerateとSyncTypeの組み合わせで不具合発生。こちらでは1080p60HzH-V-、1080p48HzH+V+で不具合発生（プロジェクター側のメモリーが変わってしまう）。
・VP30-1.08を試してみました。すでに処分して手元になかった為ユーザーさん宅での視聴ですが、1080pと他の解像度の画質の差が大きくなったと感じました。1080pが良くなったのか、1080p以外の解像度がダメになったのかわかりませんが、VP30-1.08では1080p専用で使ったほうが良いと思いました。
・VP30-1.10でOutput Gammaが調整できるようになりました。
SDIボードを取り付けました。
画質の比較ですが、同時比較ではありませんが、iScanHD+より良い感じ。＊画質のチェックはテスト信号を使ってプロジェクター側のブライト、コントラストを正確にあわせてから行いました。
特に1080p/60Hz出力が良くなりました（iScanHD+は1080p/48Hzが良いです）。1080i出力はくっきりした映像になりましたが、QUALIA 001のような感じ（480i入力、アナログ出力時）。
VP30は1080p出力が一番綺麗です。何故か、オンスクリーン表示が他の解像度と違います。
iScanHD+では対応していなかった1080i入力も1080pにスケーリングできました。また、S入力の画質も良くなりました。iScanHD+で不満だったところがほぼ解消。
但し、1080i入力1080p出力では変換ミスがあったり、機種によってはノイズが入ることがあります。1080i入力1080i出力や480i入力1080p出力は問題ありません。
iScanHD+と同様に、1080p/48Hz、576p/72Hz出力で使えるのは480i入力のみで480p、1080i入力では動きがぎこちなくなります。480p入力は1080p/60Hzで出力するのが良いです。
1080p/72Hzは選べません。
コンポーネント入力のセットアップも問題なく0IREでも黒は潰れませんが設定が必要です。HDMI入力を基準（0）にした場合、480i入力時Brightness調整を+13、480p入力時-1、1080i入力時0、SDI入力でプレーヤーをBT656-Proを使って改造した場合0に設定。（数値はSoftwareのバージョンで変わるのでテスト信号などで確認して下さい）
設定としては、iScanHD+の延長でiScanHD+からの入れ替えなら違和感なく使えると思います。
但し、入力のデフォルトのアスペクトが4：3（1.33：1）なので16：9（1.78：1）に変更（1080i入力のデフォルトは16：9）。＊スクリーンが16：9の場合の設定です。スクリーンが4：3の場合はINPUT ASP.RATIOのFrame ARを4：3、Active ARを1.33：1、OUTPUT SETUPのAspect RatioのDisplayとScreenを4：3にしてプロジェクターを調整して下さい。
HDMI出力で使う場合の設定
通常は、YCbCr入力で、Input LevelをVideoに設定設定して下さい。Brightness調整は0。
HDMI入力付のTVやプロジェクターに接続する場合は、Color SpaceをYCbCr 4:2:2にすると10bit（RGB、YCbCr 4:4:4は8bit）で伝送できます。（10bit入力対応の機種のみ）
IFB-M2005A+で使う場合は、出力のColor SpaceをRGB、Output LevelをPCに設定して下さい。
VP30でHDMI（YCbCr）信号をDVI（RGB）に変換可能ですので、IFB-M2005A+が対応しているプレーヤー、レコーダーなら映ると思います。
相性問題でIFB-M2005A+に直接接続すると1080i出力が選べないハイビジョンレコーダー（SONY、SHARP、HITACHIなど）でも、VP30経由だと1080i出力が選択できるようになりました。
アナログ入力もHDMI出力可能です。
PCのDVI出力（HDMIに変換）にも対応しますが、対応する入力はVGA、SVGA、XGA、SXGA、480i/p、576i/p、720p、1080iのみ。