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Behringer DCX2496のチューン
チャンネルデバイダとして使用する機器ですが、デジタルでクロスオーバーやディレイの設定ができる。
価格の割に音が良いのでJBLなどマルチアンプで使う方に人気があるようで海外ではいろいろ改造して使っている方が多い。
海外のサイトを参考にしながらチューン箇所のチェック。
弱い箇所は電源(スイッチング電源を使用)、入出力のオペアンプ(NJM4580を使用)、クロック(50ppm程度の普通のクロック)です。
音の確認ですが、こちらではマルチアンプが無く確認できないので、クロスオーバーなどをフラットにして入力=出力にして確認。
ノーマルでは入力=出力になりませんでした。レンジも狭いし付帯音が付いて音場も変わってしまいます。
早速チューンを行いました。
電源はリニア電源に改造している方もいますが、動作を安定させるのが大変みたいなので、DCノイズフィルターの取付で対応しました。
+3.3V、+5V、+9V、+15V、-15Vの電源を使っていますが、+15V、-15Vは特にノイズが無かったので、それ以外の電源にそれぞれDCノイズフィルターを取付、GC#16チューンを行いました。
オペアンプは入力用にOPA1612(海外のショップで使っていました)、出力用にはLT1364を使用しました。配線図を見ると入力3の回路が特殊で5個全てのオペアンプを交換、出力は6chあるので6個交換しました。
クロックは±0.28ppmTCXOに交換してクロック専用電源も取付ました。海外ではFemto Clock(CCHD-957)を使っていますが、±25ppmです。
チューン後の音の確認を行いましたが、音質、音場は入力=出力になりました。
でも、CDプレーヤーの出力を直接アンプに接続するより間にDCX2496を入れた方が音が良い。ラインアンプを入れたような効果。
チャンネルデバイダとして使った場合、ラインアンプの効果があるかわかりませんが、スピーカーのネットワークで苦労するならDCX2496を使った方が簡単に良い音にできると思います。
また、ネットワークのコイルによる音質劣化が無いことは重要。私が使っているスピーカーにはコイルは使っていません。
DCX2496のチューン代ですが、85500円(送料別)です*2019.10価格改定。

追記)チューン依頼された方から残留ノイズが少なくなったと報告がありました。

13:44, Tuesday, Jul 31, 2018 ¦ 固定リンク

 






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